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APMF会議参加報告 その1 [2011APMFバンコク]

100人程という予想を超えて156人が参加した、と会長から報告がありました。「風評被害を含めた洪水の影響で、バンコクで開催予定されていた大きな国際会議がいくつもキャンセルされ、タイへの旅行を取りやめた人が何千人規模で出ている。(日本もそうですが)企業が大きな被害を受けたことで、各国のマスコミがその部分だけを取り上げて報道しているので的確ではない。(会議)開催地域は全く問題ない。」と訴えるメールが会長から出されたのが良かったのと、現地の正確な状況を知り得る周辺国からの参加者が多かったようです。

参加者は常連のオーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、シンガポール、パプアニューギニア、アメリカ、カナダ、日本に加え、ベトナム、カンボジア、インドネシア、フィリピン、ネパール、台湾、珍しい所でバハレーン、遠くはアイルランド、アルゼンチンから、さらに昨年国連総会で認められた、紛争の平和解決のためにメディエーション推進を目指すUN Resolution and Friends of Mediation group立ち上げを主導したトルコとフインランドの在バンコク大使が招待されていました。

 私的には、最近民主化路線に軟化しつつある(・・・のでしょうか?)ミャンマーからの難民キャンプ絡みの方々に興味をそそられました。実際のところどうなのだろう、って。
難民キャンプと言っても人口数万人に膨れ上がり、一つの村?町?のようになっているそうです。そこで救援活動する若い女性は、「今、キャンプでは夫婦問題・離婚問題が急増していて、どう取り組んだらいいのかわからない。大きな問題になっている。」と訴え、私の「年の功」実践経験の話をすがるように聴いてくれました。で、私は「おばさんパワー」全開でした。


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バンコクAPMF [旅先での・・・(海外)]

APMFLF(アジア太平洋メディエーション・フォーラム実務会議)に参加

洪水で今回もキャンセルかと高を括っていたら、実施されました。今回の会場は大学ではなくホテルで4日間缶詰でした。5つ星の超高級ホテルです。日本人の私にとっては、特別割引と円高のお陰で、バンコク市内を見下ろす部屋に泊り優雅なプチ・セレブ経験でした。ホテルは主要交通水路でもある川に面していていました。他にも数件の高層高級ホテルが建っていました。ホテル専用の船着き場の隣には地域の船着き場があり、“一般庶民”の空気も少しだけ吸ってきました。今回は、人々の暮らしに触れられる時間はないだろうの思い込み他の事情でカメラを持っていかなかったのは後悔でした。 

一般庶民の空気:朝と夕方には船は行きかう人々で満杯でした。その船着き場から陸上の主要道路までを繋ぐ、人が23人並んで歩ける位の幅の長い路地があり、そこは、いわゆるショッピング・アーケードになっていました。洪水の影響はまだ残っていてその小道には簀子が敷かれ、船着き場近くでは水が残っていました。一坪ちょっと(2mx3m)程の箱型の簡易店舗で洋服屋、靴屋、バッグ屋・・・生活衣料雑貨屋さんがいくつもいくつも連なっていました。値段も質も日本人の私から見ると格安でした。 

ホテルの部屋からアーケードを覆う長~いトタンの屋根を見下ろしながら、やっぱりこの格差は行き過ぎではないか、と感じながらも快適で優雅な部屋でNHKの衛星放送を見ながら寛ぐ私。やっていた番組は、“坂の上の雲:成せばなるで押し通すロシア軍との攻防戦”を見たあとに “老いていく太平洋戦争体験者の記憶の記録を残す:多くの部下や人々に戦死や自決を余儀なくさせた元指揮官の苦悩。彼はそんな自分に「楽しむ」「(結婚や祭などを)祝う」資格はないと出かけることをしない”・・・そう、この記録は残さないといけない・・・。


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謹賀新年 [「草の根」活動]

皆さま明けましておめでとうございます。まずは毎年お馴染みのe-cardサイトをどうぞ。プレビューのみなのでメッセージは入っていません。こちらをクリック。(画面が出たらバグパイプ-楽器-を持っている人をクリックしてください。)

昨年度は、5月にオープンした相談室、4月から入った中学での週一の活動、そして開催が危ぶまれたタイでのAPMF実務者会議が12月に実施され参加、夏休みには念願のイギリスへ里帰り。
・・・盛りだくさんは幸運なことではありましたが、オーバーヒートして、相談者さんを前に具合が悪くなり、結果、救急車で病院へ搬送してもらう、という落ちが付きました。相談者さんにすっかりお世話になって・・・トホホ、何ともしまらない頼りない “わたし”でした。
今年こそは、スローライフ(ペース)で、落ち着きのあるクールなメディエーターを目指します。 
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。


≪相談室≫:結構、ご近所の方々に利用してもらっています。まあまあの滑り出しです。
あれやこれや忙しくて落ち着いて出る日が少なかったのが反省です。市民活動歴15年の大先輩の皆さんとのコラボは良き思いつきでした。そちらの代表の心の大きさに学び救われたこと多々ありました。
心に何かしらの負担が生じた時に、何気に寄ってもらって一息つける場所となりたい、その方がエンパワー(empower)されるようサポートできる存在となりたい・・・。
今年は、昨年、実践で学んだことを生かすべく、新たな気持ちで仕切り直し、取り組んでいきたいと考えています。

≪勉強会≫:これまで何度か始めては1~2度で消えて無くなった勉強会でしたが、昨年6月から始めた勉強家は、お陰さまで、12月に一通りの(kmk的)基礎コンセプトを終えました。次回からはロール・プレイ・ワークショップを入れて、実際のメディエーション手続きに沿って進めていきます。(・・・の予定です。) 第一回は1月13日(金曜)、10時からです。

(そのあと1時から「英語でしゃべり場」・・・つまり英会話クラス・・・します。参加費¥1000です。)
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応援します [その他]

先だって静岡でメディエーションを学び志す若い方々とお会いしてきました。士業関係者だけではなく、幅広いバックグラウンドでメディエーションの輪の広がりを予感させる静岡の集まりに、心強い思いでした。

宮崎県の狂牛病問題のときに、牛の屠殺に加わったという若い獣医さんにお会いしました。獣医として当然の仕事だったのだけれど、大切に育てた牛を無駄死にさせる農家の苦しみ、全頭処分でその後の生活は・・・、子供の教育のお金は・・・農家の苦悩を目の当たりに生々しく受けて、何もできない自分に言いようのない空しさを感じた・・・と、話してくれました。

他人の痛みを感じる余裕がなくなっている今の社会で、牛を失う農家さんの苦悩を、自分の心の痛みとして感じてくれる獣医さんがいる、それだけでもいくらか救いなのではないでしょうか。
その獣医さんに、問題意識が芽生えた事も大きな一歩と思います。

負組が出ないようにするには、何が問題なのか探り出し、どうなれば良いのか、win-winを目指して考える。
重い気持ちを背負い込むことはなく、前向きに変換していく・・・チャレンジにtransformしていけたら、逆に力(motivation & empowement)になると思います。


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4度目のAPMF会議なるか? [その他]

 Mediation Leadership Summit (メディエーション実務者会議)バンコク―12月2,3,4日開催。
詳細はこちら(英語のみ)

2010年インドで開催される予定だったMediation Leadership Summit(メディエーション実務者会議)、二度のキャンセルの後、今年、タイ、バンコクで仕切り直し、7月開催の準備が進められる中、国政総選挙が重なり、再度、12月2、3,4日に延期されたのですが・・・、果たして、4回目の開催不可能状態の恐れが・・・。

バンコク洪水.jpgバンコクは今雨期で川が溢れだし、洪水の被害はまだ6週間は続くかもしれない・・・12月初めは、雨期が終わるか終らないかの微妙なところ。中心部も空港周辺も水に浸かっているようなので・・・。

洪水の様子の映像です(BBC)。最初、数秒のCMが入りますが、直に始まります。


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自分を動物に例えるなら・・・ [自己紹介]

[≪カメレオン≫な私: 

自分のいる場所に合わせて瞬時に色を変えて、何気なく溶け込む習性。自分の意思というより条件反射です。

  

幼い時から何かというと常識が無い、変わっている、と駄目出だしを出されて育ちました。
確かに他の人とは違う事を自分でも感じていて、その違いが出た時に「浮く」「引かれる」を何度も何度も経験した結果、
その場の環境と空気を即座に感じ取り、違和感を持たせないように、目立たないように、実に見事に場に合わせるという技を身につけました。カメレオンそのものです。


でも、ふと我に帰った時に、「私って、何?・・・」「それもいいけど、あれもいい・・・」 何を考えているの?と聞かれても答えが見つからない、何も考えていない? どれが本当の自分なのか、実態がないようにも思えました。私には中身も実態もないんだ
!?  
それに、時々
ついうっかり素の部分が出てしまい、その場を取り繕おうとしてかえって失態を繰り返すという、それはそれは格好悪いことにもなって、つくづく、自分のカメレオン性を嘆き自信を全く持てない私でした。

でも、それが私。そんな私だからメディエーターに向いていると気がつきました。
 

フィジーでメディエーション理論に遭遇して、私は、社会での自分の存在価値を初めて自信を持って認めることができました。それまでやたら枝ばかり伸びていた自分という木に、初めて葉が茂り、花がつき始めた・・・、そんな心境です。

この頃は自己主張もするカメレオンな私ですが・・・年のせいか反応がにぶくなったかも・・・。                                                       


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自分を物に例えるなら・・・ [自己紹介]

≪出始めの頃の蛍光灯≫  その心は? 光が灯るまでにややしばらくかかる。

出始めの頃の蛍光灯は、紐のスイッチを引っ張ると、まずグロー・ランプと呼ばれる小さなランプがつき、それから、蛍光管が灯りました。
今は瞬時に明るくなりますが、昔は、ややしばらくかかりました。
私の頭の場合、光が灯るまでに大体一晩かかります。
ご相談を受けたり、何かよいアイデアはないか、などと課題を出されて、すぐには何も考えられません。一晩寝て、朝、目を覚ますと、何かしら閃きます。枕元に置いてある紙と鉛筆で、忘れないうちに書きとめます。

・・・近頃は、≪古くなった蛍光灯≫ チカチカつきそうでつかない、もう駄目なのかな~、と思っていると、パッとつく。


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思いきり恥ずかしい私 [自己紹介]

自分で言うのもなんだけど、私は頭の回転が速かった・・・だけど、とんでもない思い違いや憶測も甚しい・・・。

私の母は、北海道ではまだ珍しかった女学校に通い英語を学びました。と、言っても精々今の中学生程度のものだったようですが。でも、アルファベットには自信がありました。母は私に、私の名前のアルファベットを教えてくれて、私は、事あるごとに、自慢げにスラスラ~と“サイン”したものです。

Ariko」:頭文字のAは特に恰好をつけて飾り文字で書きました。 
アリコ? そう、これはどこかの保険会社の名前と同じですね。

実は私の名前はエリコです。 確かに、音的にはアルファベットのABCのAで始まるとエィリコで、英語人が私の名前を呼ぶ時はエィリィコなので、自然と言えば自然です。
ですが、ローマ字で書くと正解はErikoです。私も母も、何年間も気がつかなかったのです・・・この感違いに。
 
「違うんじゃない?」と指摘されると、「私は英語は得意なのよ。間違いないわ」と絶対的自信を持って跳ね返していたのです。
そんな強気の自分を知っていたから、感違いしている、と気づいた時の恥ずかしかったこと、お塩を掛けられたナメクジのように小さくなって、溶けて無くなりたい心境でした。

ごく最近にも、それまで偉そうに豪語してきたことが、実は、大きな思い違いだったと、気付いた、ということがありました。火を噴きそうなほど恥ずかしい。 それが何だったか、なんて、とても言えません。 あまりに恥ずかしくて格好わる~い話です。


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一件落着 [「草の根」活動]

お久し振りでこざいます。お陰さまで活動は順調です。
5月にオープンした「まちの相談室」は、1年くらいは閑古鳥が飛ぶかと思っていましたが、結構、いい感じです。

今年は、私にとって干支暦では「良い年」だとか、確かに、相談室もそうですし、メディエーション活動でもうれしい成果があがっています。
3年越しのご近所問題、私がずっと難問としてきた、高齢者の精神衛生問題絡みのケースが一件落着となりました。
幸先の良いスタートを切りながら、メディエーターの対応のまずさで、メディエーターが相手側当事者さんの敵となってしまったケースです。このケースは、「個人の問題」の範疇を超えていると判断しましたので、保健所、市の高齢者対策担当にも働きかけました。最終的に、困ってらした一番当時者さんが頑張ってくださり、現在、収束しています。

今回で、私も、その一番当事者さんも、「こつ」のような物を学べました。今後、再度、問題が持ち上がるかもしれませんが、もっと時間を短縮できることでしょう。
特に、私にとっては有りがたい、大きなヒントを得ました。今回、辛抱強く私に関わらせて下さった依頼主さま、当事者さまに心より感謝いたします。ありがとうございました。

どんなヒントなのか、まだ、まとまった言葉にできるほど消化していませんし、経験も足りていないので、いずれ、ここで紹介できますよう、また、頑張りたいと思います。


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略奪の連鎖‐イギリス [草の根メディエーターの主張]

今、世の中で何が起こっているのか、自分たちの問題でもある現状に目を向けて欲しい! 

イギリスでは、若者たちの不満・不安のストレスが爆発してしまったようです。
アフリカン/カリビアンの若者が警察に射殺され、その前後左右の警察の対応に納得できなかった少数の人たちの平和的な抗議行動だったものが、誰がどういう切っ掛けで始めたのか、あっという間に破壊と略奪の嵐に・・・。 4日目を過ぎて、今だ、警察の動きが遅いとか・・・。 と言うか、ニュース画像を見るに、通りに繰り出して略奪する若者の数が圧倒的に多く、警察は手を出せない、という状況のようです。
気丈にも自分の店(美容院)を守ったという女性は、警察官が何かしたら、警察を憎む若者たちの怒りがエスカレートして大変なことになっただろう、と証言していました。店から出ろと言われて、彼女は、「自分もあなた達のようにシングル・マザー母子で苦労してこの店をここまでにした。私はここを動かない。」と啖呵を切ったら相手が諦めて隣に移って言ったとか。店には彼女の子供もがいたとか、母は強し、です。

 リバプール、バーミンガム、ハックニーやクロイドン、ノッティンガム、私にも馴染みのある街です。私もよく知っている名前がついた洒落た店のガラスが破られ、ニュース・カメラを気にもせず、平然とさらに穴を広げて中に入っていく若者達の姿に、複雑な心境です。 どのように収束していくのでしょう・・・。

ロンドン都心部繁華街は大丈夫と思っていたら、観光客なら必ず足を向けるオックフォード・サーカスでも起きたようです。ふ~む、大変なことになってきているようです。
一連のニュース映像を見ている限り、圧倒的に警察側の人も応対体制も間に合っていません。
皮肉にも、現政権は国家予算の経費節減で警官の20%カットを打ち出しているとか。 

勝ち負けの競争社会。 一部の人だけが勝ち、負けて這い上がれない人が増え続ける現状。 仕事に就けない、お金を得られない、将来に希望を見出だせない、虐げられていると感じている若者の不安と不満が暴力的に表面化した、ということでしょうか。 
win-loseの個人戦の負け組が集団となり社会的問題を引き起こし、lose-lose(共倒れ:どちらにも不利益)の様相をなしてきた実例と言えます。“自分だけが勝っていれば良い”時代ではなくなっている、ということです。
 

フリーター、派遣切り、と日本でも「負け組」―今後の立て直しに希望を見いだせない、行き場を見いだせない、取り残されていると感じている人―の数は増えています。地震と大津波後の原発問題の影響で、その数は相当に増えることになりそうです。
国政を預けている政治家達は、相変わらず自分の利権にしか目がいってないように見えますが・・・。 
草食系で平和志向の私達、日本人。不安と不満の歪はどのような形で現れるでしょうか? 

例えば原発に賛成する人も反対する人も、国政を決める政治家さんも、勝ち負けの綱引きの手を緩め、「lose-lose (共倒れ:どちらにも不利益)にならないように」是非、考えていただきたいです。私達一人一人も貧困や弱者の問題に真剣に向き合わなくていけない時代です。自分達が暮らす社会の問題ですから。 自分が平和で安定した暮らしを望むなら、他の人の平和と安定も必要です。


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