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親子の問題-その3 [家族間の問題]

大人は、自分にとって都合の悪い事をうまく取り繕っているつもりでいますが、子供達のするどい感性はありのままをキャッチしています。親(大人)は理不尽だと知りつつも理屈をこじつけ、親(大人)の権威を守るために、その理屈を正当化し子供に押しつけます。子供は、親の理屈を素直に受け入れようとするのですが、成長するにつれ「何か変だ・・・辻つまが合わない。・・・何かが違う・・・」と感じるようになります。

さらに親は、“自分が置かれてきた事情/背景”と“子供が置かれている事情/背景”は違う事を認識できずに「自分(親)は正しい」を貫くと、子供は混乱し、消化不良を起こし、心身に色々な症状が出る、と私は考えています。2,3日前の記事で紹介した施設長さんのお話も、ベテルの当事者のお話もそれを裏付けるものでした。

光母子殺害事件のまだ若い加害者の死刑判決は正当だとする見方に、私が絶望する訳を少しかご理解いただけるでしょうか? 問題行動を起こす子共もまた被害者だからです。彼に死刑が妥当とされるまでの責任が有るとするなら、彼の両親、学校の教員、その他彼の周辺にいた大人たち、人々のそのような状況を余儀なくしている社会も、加害者(幇助?)として重く法的に罰せられるべきだ、と言いたいです。
何故彼だけがそこまでの責任を問われるのでしょう? 子供なりのSOSになす術なく無力だった社会全体の責任を、同じだけ重要に扱い、問わずして、「許し難い・死刑だ」なんて・・・、自分たちの責任を彼一人に負わせている・・・って叫びたいです。


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親子の問題-その2 [家族間の問題]

「親の心、子知らず」と親は嘆き、子供は「親はわかってくれない」と嘆く・・・それぞれからよく聞こえてくる声ですが、前々回紹介した「当事者研究」の事例は、親が子供の孤独と苦悩に気が付けない、気が付いていてもどうしたら良いのかわからないまま深刻な状態に発展したケースです。子供が暴力的だ、学校に行きたがらない、この頃成績が下がってきた、と感じた時に、その子供とどう向き合うのかは、その後の子供の成長に大きく影響します。

まずは、親も完璧ではないこと、間違うことを子供の前で素直に認めて下さい。それから、
どうぞ子供たちの心の声を聴いて上げてください。
共感して上げて下さい。
慰めて上げて下さい。
褒めてめて上げてください。
親とは別の人格として理解して上げて下さい。
怒鳴ったり、殴ったりしないで下さい。


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親子の問題‐その1 [家族間の問題]

今日は、まちの相談室さろんコスモスが企画した講演会でのお話をまとめてみました。
都内の児童養護施設で深刻な問題を抱えている子供達を迎え入れ、子供達の実情とその事情と背景をたくさん見てきた施設長さんのお話です。
 

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 ≪問題行動(大人から見て困った行動)を起こす子供達は、理不尽な扱いを受けて不安や怒りを心に貯め込んでいる。≫ 

子供は、悲しい、悔しい、虚しい、情けない・・・負の気持ちが芽生えた時に 
・聴いてもらうことがない
・理解されることがない
・共感してもらうことがない
・慰められることがない
・褒めてもらうことがない
・不当に怒鳴られる/
殴られる 

子供の心と体は不当な扱いを受けていることに正確に敏感に反応す、その気持ちが不安と怒りに変わる。ところが、  
・子供には、そのキャッチしているものが何なのか分らない。
・不安や怒りがどこから来るのか、何故なのかも分らない。
・その不快な何かをどうしたらいいのかも分らない。


「何が何だか、わけわからない・・・」でイライラが付きまといそのストレスが外に吐き出される。それが所謂、問題行動となる。
「問題行動をする子は、問題を抱えている子」・・・
(よく耳にするキャッチフレーズです。)
で、自分の今に・過去に・自分の誕生に自信を持てずに、自分はダメな子・存在価値の無い子と自らを評価する。

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「わけわからないし~・・・」 小学校でも、中学校でも、問題行動を起こす子供の“つぶやき”を何度か耳にしました。頭の整理がついていけないから、新しい知識を次から次へと供給する学校の授業の理解にも影響していると考えられます。子供は、大人が教えようとしなくても、ちゃんと総合的に理解しようとするものだと、感じています。それを阻んでいるのは・・・??? 


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