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今までと同じなら、今までと同じ結果・・・って、何? [草の根メディエーターの主張]

 問題が深刻になって最悪の結果にまで発展してしまうケースでは、問題の鍵となる当事者さんにはどうしても問題点が見えない。見えるようなら、それなりに対応していくでしょうから、深刻にはなっていかないので、これはほんとに大きな課題です。最近、最悪の結果のケースの可能性があるかもしれない話を耳にしたので、気になっています。

 「積み木くずし」をご存じでしょうか?家庭崩壊がテーマで、荒れてしまった娘と家族の物語なのですが、作家さんご自身の家庭をさらけだした作品だったと、テレビで話題になった当時を回顧する番組を見て知りました。丁度、うちも娘を育てていて、女の子の難しさを感じていたころでした。 ドラマ化映画化された作品も紹介していたのですが、「え~!何故?」  お父さんは、娘のため、娘も分かってくれた・・・みたいに言っていて、娘さんも、表面上は同意していたような・・・。 でも、思春期の女の子の心は、過剰なほどの羞恥心の塊のようなものです。なので、その映画はその子を丸裸にして皆の前にさらしたようなものです。本心は絶対に嫌だったでしょうに・・・と、心が痛みました。子供は本来、親には測れないほど親に従順です。自分の気持ちと、親の期待の狭間でどんなに苦しかっただろうかと。お父さんは、何とか家庭を、親子関係を正常に戻そうと一生懸命なのでしょうけれど、どうしても自分の思いから離れられなかったのでしょう・・・娘の気持ちを感じ取るデリカシーが足りていなかった・・・それが、実は彼女の非行化の大きな要因だったと思うのですが。夫婦は離婚して、娘さんは結局若くして病気で亡くなったということでした。その時のお父さん(作者)の言葉が、本当にショックでした。娘さんの棺に、その本(積み木くずし)を一冊ならず3冊も「入れてあげた」と言いました。娘さんは、その本と映像化にどんなに傷ついていたか計り知れないと思うのですが、そのお父さんは、これでもかこれでもかと、彼女の傷口に手をぐりぐり入れて広げているようで、本当になんという悲劇なんだ、と絶望感で一杯になってしまいました。お父さんは良かれと思っているんです。

 今私が気になっているケースでは、多分お母さんが鍵なのでは・・・と感じています。 お母さんの思考が今までと同じなら同じ結果、つまりますます悪い方に向いていく行くのでは、と危惧しています。 じゃ、何をどう変えたら良いのか・・・第3者の働きかけが必須と思います。ご自分で気がつくようなら、そこまで深刻なことにはならない、とこれまでの経験から思います。
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