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「べてるの家」当事者研究-1 [研究会/学会参加報告]

統合失調症などに対応するべてる式「治療」の実践と理論は「当事者研究」と名づけられ、その経過報告/成果報告/研究会はものすごい勢いで受け入れられつつあります。ずっと気になっていた私も、先月やっと参加してきました。
主催者(べてる)は、参加者数について、80人の募集だけれども「正月明けで2,30人位かな~」と想定していたということでしたが、部屋は溢れるほど、心のケアー系のお仕事の人、「当事者」と思しき人、身内/近場にどなたかが・・・という人でいっぱいで100人以上の人がいました。
病気の苦労(問題)を抱えている「当事者」が自ら司会進行し、自分研究で得たことを話してくれるのですが、お話はどれもこれも誰の心にも響くもので、当事者のみならず参加者にとっても臨床の場となっていた、と思います。 

精神衛生とメディエーションの可能性について、メディエーションはどこまでできるか、の疑問・・・メディエーションの最前線に関わっていらっしゃる方は、大なり小なり実感していらっしゃるのではないでしょうか、少なくとも一方の当事者の心がかなり病み、本格的に病気になっている方も多い、ということを。 
まだ経験数の少ない私ではありますが、弁護士でも行政でもどうにもならない、人との関わりで発生する問題では、出口が見えないまま何年と月日が経ち、当事者さんの中には、あっちのカウンセリング、こっちの「○△相談」とハシゴして回り、何だかわからないけれど目新しい“メディエーション”にたどり着く、という方が多いと感じています。
kmkでは「相互理解」「コミュニケーションのお手伝いをします」とうたっていますので、「ここなら話を受け止めてもらえるかもしれない」「気持ちをわかってくれるかもしれない」と期待してのことかと思います。そのような当事者さんにメディエーターはどこまで関われるのか? 

ヒントは「当事者研究」にあり、です。 


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