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World Wide View in Japan [研究会/学会参加報告]

World Wide View in Japan (PIフォーラム・ランチタイム・セミナー)に参加   発表者:八木絵香さん 大阪大学コミュニケーションデザイン・センター 

地球温暖化問題について38カ国4000人の市民が討論する、というプロジェクトのお話でした。去年の12月のCOP15デンマークで地球市民の声を伝えようという目論見で発案され、「グローバル民主主義」を目指すもの・・・と解釈しました。参加38国共通の手法(同じスケジュール)、共通の議題(同じ討論テーマと質問)、共通の情報(同じ資料)を徹底し世界で同時に実施したそうです。(詳細はWWVのホームページhttp://wwv-japan/net/をご参照ください。)

 私的に面白いと思ったのは、参加者として「普通の人」を選んだという点です。(日本の場合は共通の条件を満たすよう徹底したけれど、地球的にどうなのかというと、現実、国によっては、特に「普通の人」の人選などはかなりバラつきがあったのでは・・・ということでしたが、)日本は105人。学者や環境問題専門家ではなく、年齢、性別のバランスを心がけ、普通に学生、農家、漁師、主婦などなるべく網羅するように選んだそうです。会場が京都だったこと、旅費と多少の日給が出たから、承諾してもらえた・・・ような集まりだったらしいです。 

セミナー参加者から、(日本のケース)「そんな(問題に関心のない・積極的ではない)人たちを集めて話し合って意味あるの?ないでしょう」みたいな発言がありました。その人は言いたいことだけ言ったらいなくなってしまったので、終了後、個人的に八木さんとお話しました ―特に「力」を持たない「普通の人」も政策や重要な問題に関心を持ち参加することが大事、そしてその「普通の人々」は現場にいて思うことはいっぱいあること、ただ日本社会では大事なことを決める時に「普通の人々」が物を言える場、言ってもいいんだ、と思える場がない、だから、このプロジェクトは決して意味がないものではない―。 八木さんも同じように思っている、ということでした。大学ができる事として「普通の人々」が参加する場をどんどん作って欲しいとお願いしました。

 kmkのメディエーションも究極の目標は同じです。自分の問題としてとらえ、自分でどうするのか決めていく、そのためには「こんなことを言っては恥ずかしい・・・」「~だと思われたら困る・・・」などのプレッシャーを感じることなく、本音を口にしてもいい場=自由に物を言ってもいい場が必要です。言ってもいいんだ、その方がうまく行くんだ、と実感できると、自信につながり、さらに社会に対する自覚と責任につながっていき、本来の民主主義社会に近づいていける、と考えています。 

自由に物を言う:民主主義社会の基本ルールを無視するものではありません。 

民主主義社会の基本ルール:「公正・人権擁護・暴力を許してはいけない」 


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