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告白します [草の根的メディエーションのつぼ]

自分の頭の中では充分に色々考えたすえに、いえ、色々な思いが噴き出して、相手に対して突拍子もない第一声を発する、という非常に情けないことが、私にはよく起こります。自分が恥ずかしいだけならいいのですけれど、その一言が相手に対してとてつもなく失礼だったり、傷つけたりするから困ります。 「女の子なんだから」「男の子だから」の類の差別用語にうるさく反応したり、職業や地位にランクをつけるような価値観に異を唱えていながら、育ってきた環境の中で刷り込まれた社会通念的な価値観がポロっと出たりする。例えばどなたかのお子さんが聞いた事がない◎▽○大学にいっていると聞くと、条件反射的に「なんだ、たいしたことない」と頭をよぎる・・・とか。 気を付けようと努力はするけれど、なかなか変われない。以前はそんな自分が嫌で、いっそ気がつかなければどんなに楽かと、嘆いたけれど、今は、気がつくからメディエーターに向いている、と肯定的に解釈しています。 当事者さんには相手が勘ぐるほどの悪気はなくて、ただ私のように言葉の使い方を間違えたり下手くそなのだ、と理解できます。 と、開き直ってはいますが、最近またやってしまいました。いつも、慌てることなく理路整然とした物腰の友人がいます。彼女のようになりたいな~。 

ところで、始めて自分の軽率な発言を思い知ったのは、まだ30前後の頃、海外店での勤務を終え帰国し、住まいを札幌から東京に移してすぐのこと。 私の頭と心には色々な思いが交錯し、苦しみも抱え悩んでもいました。それでも、さっそうと風邪を切って歩く私でしたので他の女性達から憧れの目で見られて調子に乗っていたのかもしれません。 ずっと私を支えてくれた、私が一番大切に思っていた友人に数年振りに逢いました。彼女との出会いが有ったから今の私がある、私にとっては恩人とも言えるような人です。明るくきらきらと輝く太陽なような人だったのですが、その時の彼女は、何か苦しみを抱えているようでとても幸せそうには見えませんでした。私の中で自分への思いと重なったのかもしれません。彼女に何が有ったのかも知らないのに、私の口から唐突に出た「自分を大切にして欲しい!」の発言に彼女はぎょっとして、それ以来口を閉ざし、二度と私とは向き合ってくれなくなりました。 彼女は深く深く傷ついたようでした。 私はちゃんと説明したいと思いましたが、それ以上の接触や弁解は彼女の傷をさらにえぐることになると感じて、諦めました。 許して欲しいとは思わない、ただ、彼女が幸せでいて欲しいと願っています。


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