怒らないこと [草の根的メディエーションのつぼ]
我がメディエーションの友からこんな便りをもらいました: 「『怒らないこと』という 仏教関係の本を読みました。その本の中でもまさにメディエーションに通じる記述がありました。相手の怒りや言うことにとらわれずに、問題だけを取り出して解決する。
自分の立場や都合、意見は捨てて 一緒に解決方法を編み出す姿勢でいれば 相手の怒りもおさめることができる、・・・。」 でも中々難しいと、その友は結んでいます。
“怒り”は動物の生理現象なのではと思っています。「怒るな」というのは、トイレに行くな、と言っているようで、普通の人が本当に怒らなくなったら、そろそろ、次の世に呼ばれているのかもしれない・・・なんて、思い当たることがありました。
話が飛びますが、ガチンコになると、つまり「自分の言い分は絶対正しい、相手は間違っている」に発展すると、お互いに引けなくなります。そうなる前に、こちらがとりあえず力を抜くと、相手の力は合気道の時のように拍子抜けします。綱引きでもイメージできるでしょうかーこっちが引っ張るから相手も負けじと引っ張る、こちらがその手を放すと、相手は引っ張る意味がなくなります。
しかしながら、怒りを感じてから力を抜くというのは、こちらはその怒りを押し込めて我慢するわけで、トイレを我慢するように、本当ならはき出したい何かが溜まります。結構しんどいし、エネルギーを使います。相手が強力だと、我慢する量もエネルギーも余計にかかります。 溜まったものはどうしてくれるの? 自分を褒めてあげる、ご褒美をあげる、そして いつか、相手が変わってくるのを感じた時に、ほんとだ~、うまくいくものなんだ~、と報われた気持になる・・・そんなことが何度かあると、段々深刻な対立は避けられるようになる・・・今のところの私です。
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