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日本でも“change”?  (11月29日) [徒然・・・]

日本でも“change”? 11月22日、私的には画期的に思える番組を8チャンネルでやっていました。爆笑問題とタケシの司会で日本の教育問題を考える生放送でした。題して「親子も社会も学校もみんな変わらなきゃ」。ゲストパネラーと教育関係者、学生、教員、保護者、タレント、さらに石原、橋本、東国原知事などをゲストに7時ころから延々11時過ぎまでやっていました。 残念ながら、一番の当事者でもある東京都教育委員会は出てきませんでした。「自分たちに問題がない」と思っているなら、胸を張って出てくるべきです。子供たちにはそう教えているのではないでしょうか・・・? 取材を軒並み断られるなかで唯一、埼玉の教育委員会が応じてくれたそうで、その仕組みが分かりやすく紹介されました。その教育委員会のトップは知事だそうです。

何が画期的かって、この番組は決して非難の「含み」を持たせていないと感じたからです。(私なんかは多分に含んでしまいます) 表現が・・・遠まわしな発言とかではなくて、極めてストレート。 例えば石原都知事の大学生時代を紹介したドキュメンタリータッチの映像なども、何の説明もいらない、現代社会が抱える問題点が如実に浮き出てくる・・・と私は感じました。critical thinkingの爆笑問題と監督してのたけしさんの手腕でしょうか・・・。

 

長い番組でしたが、一般参加者の声を聞く機会はあまりありませんでした。ですが、有名人ゲスト、例えば、アントニオ猪木が十八番の「夢を持て」との発言に学生が「そう、言ってほしくない」。最近子供達は、したいことはあるけれど、夢を持てと言われるのを嫌うらしい。今の社会の現状を見ると、もっともだと思います。この番組がすごいと思ったのは、通常なら対立させ、視聴者は言葉の応酬を面白がってみるのだけれど、ここでは、相対する見解を出して/出たところで、次に移ってしまう。でも、番組はゲストにしっかり敬意を払うことも忘れてはいない、と私には見えました。

 

冒頭で視聴者を含めた全員に質問が出されました。《線路が二股に分かれる切り替えポイントにあなたは、立っている。今、列車が来ていて、その先で5人が気付かずに線路上で作業をしている。そのままだと、彼らは列車にはねられる。もう一つの線路では一人の作業員が同じく気付かずに働いている。》 ここで、いつもなら、「さあ、あなたならどうする?」となるところだけれど、この番組では、「子供にどうしたら良いか聞かれたら、あなたなら、子供にどう答えますか?」 ・・・・・・どうでしょう? 

 

まさにalternative, 今までとは違う視点、発想です。正解なんてないですよね。 yes or no ではなくて、どっちが良い/悪いでもなくて、現状をストレートにとらえ、第3者的な目で(冷静に?自分だけの利害関係ではなく?)問題は何か、課題となるべくは何か、その解決にそれぞれ自分にできることは何だろう、考えてみようと提案した・・・と私は解釈します。最後の締めは、3知事と司会3人の6人が、「自分は自分の何を変えたいか」をそれぞれパネルに書いて発表し終わりました。「(他者の)何が変わるべきか」ではなくて、「自分は何ができるか」です。   

ちなみに、石原都知事は学生時代は美術学部で、その時代の作品は、テレビの画面を通してでも際立ってシュールで、引きつけられるものでした。彼は、権威主義や社会のエリート価値観を、書物の中で「こんなくだらないものが世の中にあるか!」と痛切に批判し、1年間大学に行かなかったそうです。 知事になられてからのドキュメンタリーもあったら、どうだったでしょう・・・?


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